林ひな子column
林ひな子column
作成日:2021/01/04
新型コロナウイルス感染症とアメリカの医療保険制度の関連



日本は国民皆保険、すべての人が医療保険に加入していますが、アメリカはそうではないというのは聞いたことがありますか?


 アメリカの医療保険制度には全国民を対象とする公的な医療制度はなく、民間の保険に雇用されている会社を通して加入するか個人で民間の保険に加入しているのだとか。

 また、65歳以上の高齢者に(一部例外あり)関してはメディケアという公的医療保険制度があってこのメディケアは4つのABCDのパートごとに分かれ、BはAの上乗せCもA,Bの上乗せ、DもそれぞれA、B、Cの上乗せ部分になるのだとのこと。

 さらに、メディケイドという低所得者を対象とした州政府が管轄している公的医療保険制度、そして無保険者も厚生労働省2019年の海外情勢報告によると8.5%となっているということです。

 日本の医療保険制度も複雑ですが、アメリカの医療保険制度も複雑になっているようですね。

 この新型コロナウイルス感染症の中、アメリカの国民の感染者の数のニュースが目に入りますが、日本と医療保険制度が違い、医療制度が高額でなかなか病院には行かず薬を購入するという習慣も、少なからず影響があるのかもしれません。
 また、貧困の差が激しい先進国も感染者数が多いのではないかと推測しています。

 現在のところ、新型コロナウイルス感染症は結核などと同じ指定感染症2類となっているようですから、基本的に自己負担はなく、シーツ代などの料金はかかるといったところになっています。

 いずれにしても収束を祈り、医療従事者の方、高齢者施設、児童関連の施設の方たちの気持ちに感謝です。私もできる限り不測の外出を控えたいと思っています。

参照:FPjournal10月号より

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